わたがしをつくる

目の隈が永遠に抜けないままなにか書いている。

件の燃えている物

※あまりにも心に引っかかりすぎてアレなので、吐き出す目的として書きました。

 

件の炎上、麺処きずなに関してですが、アレの問題点というより火元は至ってシンプルで

物販品の絵柄が立ち絵公開されている作者様の立ち絵に似せて作られている。

この一点だと思います。

そう、責められるべきは本来ここだけであり、対応が後手に回っていたり謝罪文が雑だったり加害関係者全員が悪手を取っている事を除けば、そこまで大きなごたつきにはなってなかった件でした。(炎上はしただろうけど)

 

ではなぜここまで炎上が長引いているのか。

結論から言ってしまえば、元々火種になりうる物が数多く存在していた。

これに尽きるかと。(問題はシンプルだけど人間感情はそんな簡単じゃない)

 

まず麺処きずな。こちらのスタートから振り返っていきましょう。

 

―1―

麺処きずなは2023年12月、ニコニコ生放送『結月ゆかり・紲星あかり誕生日ライブ』グッズ展開情報の場にて初出しとなりました。

初出しの内容としてはほぼ語るものはなく、ビジュアルアートのみであり、どのようなグッズが出るのかは未定のままでした。

 

内容としては

・麺処きずなというグッズを出すよ。

・イメージのあかりちゃんは(ビジュアルアート)ゲル氏。

・販売はCHARAZZ。

※株式会社HIKEが運営するブランド名。別にVOICEROID関連だけを扱っている訳では無い。これまで出したものだと、琴葉姉妹やゆづきずのジュエリー、香水やもぐもぐ姉妹などもここ。っていうか高い商品は大体ここ。

この時点ではビジュアルアートがとても可愛いのもあり、非常に高評価だった。

(筆者は別に興味はなかった。可愛いのは同意。ただ紲星あかり×ラーメンはよく嫌な展開が多かったので寧ろ好きではなかった。コメントでも既にニンニク関連があったので)

※これまで既に別運営会社ではあるが、ゆかりさんやあかりちゃんの髪を模した素麺など販売されていたため、まぁラーメンの麺やスープでも販売するのだろうって感じだった。あとはビジュアルアート関連のキーホやアクスタ。

 

―2―

そして年は明け2024年1月末、続報……というか販売が確定してすぐの情報が2段階目で発表される。

ここが色々ごちゃごちゃしているので整理して行こう。

・1 『麺処きずな』の商品として

 どんぶり(問題となるイラスト)

 八角皿&れんげ(問題となるイラスト)

 ロゴ入り服(オリジナルロゴ)

 ロゴ入り前掛け(オリジナルロゴ)

 +α 購入者特典ポストカード(ビジュアルアートイラスト)

以上ざっくり4点が物販開始される。

更にここから同時タイミングにて

・2 『麺処きずな』×『ドカ食い気絶部』とコラボという形で

 アクリルスタンド(問題となるイラスト)

こちらも物販開始される。

更に更にここから

・3 『ドカ食い気絶部のmini』×『実際のラーメン店舗であるKOENJIじゃぐら』とコラボ

 ラーメンコラボメニュー(問題となるイラストを使用したどんぶりが使われる)

も実店舗販売が開始される。

 

これに関してはCHARAZZのページが分かりやすく分けてあるのでそのまま引用。

CHARAZZ SELECT 麺処きずな オリジナルグッズ

 

さて、ここで先程から赤字となっている部分。ここが問題となっている点ではあるが、実際問題そんなのは後々の事だ。(絵柄似せている事に気付いて当の元絵作者のページに行ったら商用利用禁止の一文が目に入ってまたかとは思ったけど。)

なぜ後々かと言えば、ここで既に不満が噴出していたため。

ざっくりと言えば勘違いではあるのだけど、勘違いでも無いのが大問題だった。

 

何が勘違いという話なのだが、先程から挙げる(問題となるイラスト)という一文、上記1.2.3全てに入っているのが分かるだろうか?

要はこの(問題となるイラスト)は3にて出てきた『ドカ食い気絶部のmini』

You Tubeやニコニコなど動画活動する際に使用されているものであり、また、アクスタには印字されている台詞があるのだが、それもまた氏が使用する台詞まんまのため、実質ドカ食い気絶部のmini』のために用意されたグッズ展開に見えやすい。

 

加え、広報が全てド下手。

下手、下手、下手!!下手くそ!!

(ええい俺に貸せ!!)

 

―3―

『―2―』にて記述した通り、今回の『麺処きずな』は商品展開を3つに分けて行っている。……のだけれど、(問題となるイラスト)が全てに使われているという事を念頭に置いた上で、広報の仕方を見ていこう。

 

まず『麺処きずな』は『紲星あかり』の二次創作であり、『―1―』で説明したように公式から初出しのグッズ展開として生まれている。

※尚二次創作のため公式ではない。しかし公式から最初に発表されている。

(まあこの界隈ではいつもの事だ。公式自らグッズは出さず基本監修という形が多い。それが良いか悪いかは置いておいて皆認めていた。)

 

そして『―2―』でも同じく、公式と同時発表のような形で

・公式(ボカロマケッツ)

・CHARAZZ(NIKE

・ドカ食い気絶部のmini氏

・実際のラーメン店舗であるKOENJIじゃぐら

から一斉に『―2―』の内容が発信される。

 

……先程から何度も言っているように、『麺処きずな』の情報は12月に公式発表されただけであり、ビジュアルアート(ゲル氏作)の物しかなかった状況。

唐突に情報を出したかと思えば、全てに『ドカ食い気絶部のmini氏』関連の(問題となるイラスト)が使用された物があり、肝心のビジュアルアートはポストカードたったの一枚

 

ただの動画投稿者とコラボした公式案件じゃねえか!!!!!!

※実際は違う。なぜなら『麺処きずな』は二次創作であり、『麺処きずな』×『◯◯』のコラボは三次創作だ。そのどちらも公式は監修(確認)のみの携わりのため、公式は関係ないのだ。

でも1月30日現在、違くは無くなってしまった。(公式がやらかしたため)

 

―4―

火種と最初に述べたが、この界隈は――便宜上VOICEROID界隈と呼びましょうニコニコ動画タグにてVOCALOID=全ての歌唱ソフトに繋がるような物)

VOICEROID界隈は所謂『うちの子』システムを採用している人は少なく、『みんなで共有』システムによって大きく成り立っていました。

 

何かと言えば、

琴葉茜はエビフライが好きであり、

琴葉葵はチョコミントが好きであり(ヤニカス)

紲星あかりは大食い、

結月ゆかりは顔が良い(女喰い)……。

 

各々これ以外に読者も浮かぶものがあると思います。恐らく全キャラ付与されてきているので。(これも良い悪いは置いておきましょう。選択するのは各々のため)

 

この『みんなで共有』がミソであり、基本的に絵師、動画投稿者全てにおいて伸びた人間の特徴は多くここに取り入れられてきました。

解釈の一つとして? いいえ、みんなのものとして。

(良い解釈と思って勝手に持ってくな。一言添えてから持ってけ。仮にも創作者だろ。)

 

何の話をしているかと言えば、『みんなで共有』意識に対して公式が落とす一滴というのは絶対に等しい。

つまり『麺処きずな』の内容……悪路的に解釈するが、『ニンニク大好き!ドカ食い気絶するのが好き!ラーメン大好き!』

※ドカ食い気絶とは:短時間で過剰な食事を接種することで血糖値を急上昇させ、それによって疲労感や急な眠気を感じ、気絶するように眠る事。

そういった解釈を今回公式アナウンスで落とされたという状況が出来上がってしまっていた。

 

―5― 火種1

『―2―』にて上記の内容は公式ではない、誤解であると述べたが、『―3―』にて記述したように、

『それぞれが』『一斉に』『広報を思い思いの形で行った』ため、ファンの大半は

『公式と特定動画投稿者がコラボした』と誤解する事になる。

(なんで全部に特定動画投稿者要素を入れたんだ……?)

 

正直、これに関しては毎度の事。

そのためいつもの事だと流せる――人は少なかった。

なぜなら欲しかったのはキャラグッズやキャラ直営のコラボであって

特定創作者のネタが混じった紲星あかりではなかったから。

 

初動の批判……とまでは行きませんが、この界隈は『―4―』で伝えた通り『みんなで共有』が基本的資本となっています。

そこにはある種善意だけで成り立っている『雰囲気』というものがあり、絵や歌、動画や声質など『大本たる◯◯というキャラクター』にミックスして、各々が好きな◯◯を取り出していく。

 

要は人気のいい所取りを全員でするのがこのVOICEROID界隈に根付いているあり方。

なのに一番の根っこである『公式』が

『ニンニク・ドカ食い気絶・それを主導している投稿者』をぶっかけて来るとなると、やめて!!と声を上げる人が出てきてしまうのが自明の理でした。

 

ただし!!

『―3―』の最後で述べた通り、

『麺処きずな』は二次創作であり、

『麺処きずな』×『◯◯』のコラボは三次創作だ。

そのどちらも公式は監修(確認)のみの携わりのため、公式は関係ないのだ。

 

だからこの話はここで終わりなんだよ。そう、終わりにできた筈だったんだよ。嫌いなら嫌いでいいし、興味ない人もまあラーメン食っておしまいでよかったんだ。

現に苦しさから愚痴が漏れてしまっていた方々も、『麺処きずな』への理解。

(酷い広報内容を訂正する方々のTweetも多く正しい理解が進んでいた)

そしてノットフォーミーの精神がきちんと出来ている。出来ていた。

(何度も言うが良くも悪くもあまりに自由過ぎる界隈のため、こういうのは多々ある)

 

―6― 火種2

めんどくさいのでそのまま引用。

 

これは結月ゆかり・紲星あかり公式代表者の発言である。

1~5まで何度も記した通り、めーちゃくちゃ広報をミスっているのだ。公式は。

その上でまぁ、うん、憶測に過ぎないが、

「嫌だ」と怒っている人が何に怒っているのか理解しておらず

そして広報が失敗して大勢に誤解を生みまくって、更にそこから情報を知った人がまた誤解をし……という悪循環が起こっていた事を理解していなかった。

 

だからこそ公式代表は渦中の中「二次創作ですよ」「公式じゃないんですよ」「公式グッズはこちら!」と見当違いの事を言い続け、見かねた人が説明をした際に上記の発言に至ってしまった。

(こちらも憶測に過ぎないが、どれだけ公式ではない発言をしても大勢が誤解しており、疲労が溜まった結果だろう。擁護は出来ないけれど代表者も理解して欲しい部分があったのかもしれない。見当違いの事しか言わなかった後に逆ギレの様な発言をしてしまったため、結果火種になってしまったが……。

(代表者の発言よりも、自分の周囲や既に広報されてる事の方が当然目に入るからしょうがないとは思う。伸びやすさも広報の方が伸びる。だって伸びている物が視界に入るように出来ている世界だから)

 

―7― 火種3

既に『―5―・―6―』と火種を撒きつつ、最初に記載した問題へとようやく話は進む。

物販品の絵柄が立ち絵公開されている作者様の立ち絵に似せて作られている。

(この界隈は立ち絵文化があるため、よく立ち絵に似せて描く人や、似せて描いて欲しいと依頼する人がいる。……いるのだ。これに関しても良い悪いは除外。いいとする人もいれば駄目としている人もいる。そして駄目なのは静かに断られて表には出てこないことが多い。)

これが……筆者含む何人かは

「これ元の立ち絵商用利用不可ってあるけど、OK貰ってるのか……?貰っててくれ……」

そう祈ったことだろう。

 

な訳なかった!!!!!!!

 

アングラな場であればお目汚しはあったかもしれない。実際それがまかり通りまくってる界隈なので。(なんなら1回だけお目汚しがあったらしい)

しかし公式と誤解されまくる広報の最中、

「なんで立ち絵が本来の作者が描き下ろしたものじゃないんだ?」

そう疑問に思った人はいる。火種1,2と荒れている中、当然本来の立ち絵作者の目に入る。

 

🔥!!ボン!!🔥

 

 

※公式案件ではないけど、公式が強く宣伝する企業(CHARAZZ)が売っているなら大抵の人間は「なんでいっそ依頼しないんだ……?それか一言くれればよくない……?」となると思う。アングラな場ではなく、表に出すものなのだから。

 

 

―8― 火種4

あんまり書きたくない。備忘録。

本件は土日を挟んだ嫌な炎上でした。

そのため各々が謝罪文を出す必要がありました。

・公式(ボカロマケッツ)→監修を謳いつつ出来てない。代表者の逆ギレ発言。

・CHARAZZ(NIKE)→企画は別に良い。けれど企画の広報の仕方や、企画内容にて確認すべき人間がいるかの確認不足。

・ドカ食い気絶部のmini氏→CHARAZZに同じく、企画内容に賛同する際確認すべき人間がいるかの確認不足。炎上後の無理筋な火消し行為による油注ぎ。

 

大まかに挙げるとこんな感じ。なので各々謝罪文が変わるっちゃ変わるんですけど……。

土日越え月曜日、きちんとした声明文を出したのは『公式』だけでした。

 

CHARAZZとドカ食い気絶部のmini氏はそれに乗っかるだけのRTだけし、結果

「公式ではないですよ」と言っていた『公式』だけが謝罪をするという謎の事案に。

 

 

ただの動画投稿者とコラボした公式案件じゃねえか!!!!!!(二度目)

※本当は違う。なぜなら『麺処きずな』は二次創作であり、『麺処きずな』×『◯◯』のコラボは三次創作だ。そのどちらも公式は監修(確認)のみの携わりのため、公式は関係ないのだ。(笑)

 

 

あと、謝罪文が主に立ち絵を真似て描いた人の擁護だけしており、最も気遣うべき大本の立ち絵制作者には少し甘い声明の出し方。(アカン)(どっちも気遣うべきではあるけどアカン)

(誰に謝ってるかも分からんとまでは流石に言わないが、『公式』『CHARAZZ』『ドカ食い気絶部のmini氏』、一様に同じ謝罪文のため何というか……謝罪文をチェックしてくれる人が少ないんだな、と渋い気持ちになった。急いで謝罪文を作ったせいか、逆に油になってしまっているのが……。)

 

(大本立ち絵作者に連絡が取れなかったは、作者がTwitterを持っている時点で詭弁ではある。リプライ閉鎖はしていない方なので連絡を取るという努力は絶対に出来るので。なぜしなかったかと言えば、「きっと許可取ってるだろう!ヨシ!」って全員が思ってたからだとは思う。憶測に過ぎないけれど。だからニコニコ動画責任者の発言も大本立ち絵作者を追い詰めるものでかなり良くないなと思う。炎上案件に無責任に触れるの、ほんとやめましょう。それさえなければここまで大荒れはしなかった。)

 

 

―9― 総括

・チェック体制が甘かったね。

みんな色んな火種から怒ってる。だからこそ大炎上している。けど、それ全部『公式』だけの責任ではなくない?

・怒りすぎて、人を追い詰めかけてない?

・謝る時は素早く勢いよく謝った方がいい。

・声よりもキャラを売っている企業は反面教師にした方がいい。昔と違い広く知れ渡った合成音声ソフトのため、間違いなく炎上しやすくはなっている。これまで通りと考えていると必ず足元を掬われる。キャラの信用=企業の信用では決して無い。

・叱られるべき部分は叱った方がいい。

それはそれとして対応できたら(当人達が納得いく形で終われたら)それ以上は詰めるべきではない。

 

 

どこまで行っても彼女ら彼らは合成音声という機械に過ぎないです。人ではないからこそどんな案件だろうが企業次第でイメージは上下します。なぜなら意志が存在しないため。

 

既に購入済みの人達はPC破損やキーを無くさない限り手元には残り続けます。例え企業が死んだとしても。

けれど販売されなくなったら新規は……声を使う作者的新規は入らなくなるので気をつけましょう。

 

 

各々、創作者、ファン、公式、関連企業、全員気をつけようなってこったね!!

 

解散!!創作に戻れ!!